章 1817

「どうぞ、よろしく」楊健は紳士的に手を差し出した。

しかし雪姉は手を差し出さず、ただ軽く頷いただけだった。「こんにちは」楊健は気まずそうに手を引っ込めた。

雪姉はさらに言った。「小玉、あなたたちも食事に来たの?」

「ええ、雪姉」

「予約は取ったの?」

「まだなんです。急に決めたもので」

「じゃあ、一緒にどう?私はちょうど席を見つけたところだけど、今は込み合ってるから席がないかもしれないわ」

「ええ、ぜひ!陳さんはなんて親切なんでしょう」小玉がまだ返事をしないうちに、楊健が勝手に返事をしていた。

小玉は彼を一瞥したが、何も言わなかった。

「じゃあ、入りましょう」雪姉はそう言うと、手を伸ば...