章 192

その時、彼は左前方にちらちらと揺れる光が見えたような気がした。それに彼の心が躍った。この密林に入ったのは彼と女神経とトゥバの三人だけだったから、あの光は間違いなく女神経が作り出したものに違いない。

夜の密林は非常に歩きにくく、張遠は一歩一歩慎重に進んだが、それでも何度か蔓に足を取られて転びそうになった。

さらに約三十分ほど歩いた後、奇妙な祭壇の前にたどり着いた。祭壇の中央には巨大なアーチ型の門があり、その奥は明るく照らされていた。張遠は不思議に思った。先ほどまではっきりと近くに見えていた光が、今はそのアーチの内側の洞窟の奥で輝いている。だがこの密林に足を踏み入れてから、すでに数々の不思議な...