章 262

「薛仁貴という男には一つの気質があってな、戦場では冷静だが、戦場以外では人に挑発されるのが一番我慢できん。張遠の自信満々な様子を見て、たちまち怒りが込み上げ、テーブルを叩きながら言った。「十字の傷口を開けるだけだろう?この老いぼれの体の傷を見てみろ、どれもこれより重いわ。好きにやれ、この老いぼれが眉一つ動かしたら男じゃねえ!」

「分かりました!」張遠は頷くと、雪芙に向かって言った。「医務室の人に消毒済みの一ミリメートルの手術用メスを借りてきてくれ」

雪芙は張遠の常識外れの言葉にすでに我慢の限界だった。今度はメスを借りに行けと言われ、目を見開いて尋ねた。「このバカ、本当に自信あるの?適当なこ...