章 267

「あら、違うわ!」雪芙は焦って言った。「おじいちゃん、あなたとあなたの戦友は担当分野が違うでしょう。この件はやっぱりあなたの戦友の方が影響力があるわ」

薛仁貴はしばらく考えて、確かにその通りだと思った。彼が主に担当しているのは国内問題だが、彼の戦友は対外関係を担当している。外国との交渉事となると、相手の方が明らかに処理しやすいだろう。

「わかった、時間を無駄にするわけにはいかん。すぐに出発するぞ」

薛仁貴もためらわなかった。戦友の病状は危篤だし、一刻も早く治療を受けられれば、それだけ苦痛を減らせるのだから。

しかし、戦友の病状は彼の想像以上に深刻だった。彼らが車で戦友の家に着くと、数日...