章 36

「あっ…!」陳瑶は慌てて口を押さえた。あまりの刺激に思わず声が出そうになったのだ。

少し落ち着いてから、陳瑶は目だけで彼を睨みつけた。「本当に死にたいの?今のでもう少しで声出すところだったわよ」

陳瑶はスカートの裾を軽く引っ張り、映画に集中するよう促した。これ以上自分を苦しめないでと言わんばかりに。

映画館に来たのは刺激を求めてのことだったが、張遠がそう簡単に諦めるはずもない。何度か陳瑶のスカートの中に手を忍ばせようとしたが、そのたびに彼女に阻まれた。眉をきつく寄せ、警戒心を一瞬も緩めない眼差しで。

張遠はしぶしぶ手を引っ込め、陳瑶を抱き寄せて素直に映画を見ることにした。国産ホラー映画...