章 40

外に出て十一時過ぎまで帰らなかった。部屋のドアノブに手をかけた瞬間、どうしても違和感が拭えず、そのまま振り返ってソファに横になった。

朝は陳瑤に起こされ、なぜ外で寝ていたのかと尋ねられた。

「疲れすぎて、ちょっと座ろうと思ったら、そのまま眠ってしまったんだ」

陳瑤は小さく溜め息をついた。「これからはこんなことしないで。私たちのことで、あなたが陳露と一緒に寝るのを避けるようになるなんて、望んでないわ」

張遠は首を振った。

「お姉ちゃん、張遠は昨夜...二人は...」

妹の戸惑いの眼差しに、陳瑤は慌てて立ち上がった。「何言ってるの。昨夜、張遠はソファで一晩中寝てたのよ。どうして部屋に入るよう言...