章 684

玄関を出た瞬間、足がガクッと力を失い、めまいを感じて思わず苦笑いが零れた。昨夜の狂乱の後遺症だろう。

昨晩は珍しく顧文文が一晩中ここにいて、それだけでも耐えられないというのに、李薇のことで混乱させられたこともあって、あらゆるエネルギーを顧文文に注ぎ込んでしまった。

何回やったのか分からないが、最後には疲れ果てて気絶するように眠ってしまい、今では頭が重く足が軽い状態だ。今日仕事ができるといいのだが。

体の虚脱感に耐えながら、医務室へと向かう。

朝になり、学校の生徒も教師も授業の準備で起きてきている。普段なら道で顔見知りの人が挨拶してくれるものだが、今日は驚いたことに、まったく知らない人ま...