章 44

朝の八時半、南城国際展示センター。

湯蓉蓉は首から展示会の名札をぶら下げ、会場の入り口に立ち、眉間に深い憂いを浮かべていた。

足元には学校の展示用品が散らばっている。カラー印刷されたパンフレット、ギフトバッグ、横断幕、そしてのぼり旗が彼女を取り囲むように山積みになっていた。

今日の午前中は海外留学生募集のための教育展示会だった。

本来ならこういった展示会は主に海外の大学が参加して学生募集をするものだが、最近学校は募集方針を調整し、留学希望者向けの外国語トレーニングコースの開設を準備していたため、急遽申し込みをして一つのブースを確保したのだ。

彼女は外国語学部から代表として派遣され、マ...