章 46

オフィスを出た潘俊杰の気分は最悪だった。

彼はスマホを取り出して老呉にメッセージを送った。「今夜、時間ある？」

老呉、本名は呉青。彼とは同じ村で裸んぼで遊んだ幼なじみだ。かつて村で潘俊杰が勉強ができることで有名だったなら、呉青はいたずら好きで知られていた。

十代の頃、二人とも村を離れた。潘俊杰は進学し、呉青は出稼ぎに出た。

思いがけないことに、何年も経って二人は南城で再会し、呉青は何もないところから身を起こし、小さな社長になっていた。

数分もしないうちに、一台のメルセデスベンツAMGが会社の前に停まった。

「どうだ？兄貴に義理堅いだろ？兄貴が困ってるって聞いたら、抱いてた女も放り出...