章 55

湯蓉蓉は頭痛がして、こめかみをもみながら、先ほどまでの良い気分はすっかり消え去っていた。

義母はどうしていつも落ち着きがないのだろう?

きっとまた些細なことに違いない。正直、関わりたくもなかった。

しかし、夫の顔を立てるために、一応聞いておく必要があった。彼女は渋々前に進み、声をかけた。「お母さん、具合でも悪いんですか?」

義母は救世主を見つけたかのように、すぐさま義理の娘の手を掴んだ。「蓉蓉や、私はこの歳になっても孫の顔一つ見られないと思うと、胸が詰まって仕方がないんだよ!」そう言いながら、もう一方の手で自分の胸を強く叩き、大声で泣き始めた。

湯蓉蓉はこの展開に少し慌てた。

これ...