章 1043

二階に足を踏み入れた瞬間、趙三斤の鋭い眼光は即座にロケットランチャーを担いで最適な発射位置を探していた砲手を捉えた。趙三斤の表情が一気に冷たく変わり、身体を連続して跳躍させた後、一瞬で砲手の背後に身を潜めた。

喉元を軽く押さえ、趙三斤は鷹のような爪と虎のような力で、腕が震える一瞬のうちに、素早く砲手の命を刈り取った。

「ゼル、てめぇはどこに砲撃してんだ?」階下から、怒りに任せた咆哮が響き渡り、続けて「くそっ、早く建物周辺の侵略者を一掃しろよ!」と怒鳴り声が上がった。

「ゼル?」趙三斤は既に冷たい死体となったゼルを一瞥し、口元に冷笑を浮かべながら独り言を呟いた。「まさか、またソ連の人間とは...