章 1115

途方に暮れた顔で趙三斤は爺さんの葫芦の中に何が入っているのか全く分からなかったが、果てしなく広がる白い霧を見て、彼に他に良い選択肢があるだろうか?

趙登仙の後ろについて歩きながら、趙三斤は自分がどれだけ歩いたのか分からなかった。とにかく二万五千里の長征のような感覚と同時に、その場で足踏みしているような感覚もあり、非常に不思議だった。趙三斤にはうまく言い表せなかった。

「お前は今どの程度の実力だ?」趙登仙は趙三斤の前方約一メートルのところを歩きながら、振り返ることなく尋ねた。しかしその声は、まるで趙三斤の耳元で爆発したかのようだった。

「辟谷境大成です!」趙三斤は考える間もなく即答した。

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