章 1154

夏灵墨が休んでいる部屋を出た後、趙三斤は軍区から共に離れた十数名の軍人たちを周囲に配置して警護させた。同時に柳盈盈にも先に夏灵墨の付き添いを頼んだ。少なくとも夕方に柳家へ向かう前に、趙三斤にはまだやるべきことが一つあった。

趙登仙が目覚めたという知らせは、龍陵がすでに人を遣わして伝えさせていた。だからこそ趙三斤は今、別の四合院へと急いでいたのだ。以前は皆が一つの四合院に住んでいたときには気にならなかったが、今は人が増え、どこにも知人が住んでいる状況となり、趙三斤はようやく気づいた。この屋敷内を一周するだけでも、数時間かからなければ回れないほどの広さだということに。

そこで趙三斤は思い切って...