章 224

実は、この拳銃はずっと趙三斤のズボンのウエストに挟まれていたのだ。最初に取り出さなかったのは、趙三斤が部屋に入った途端、断塵法師が素手で銃弾を受け止める衝撃的な場面を目の当たりにしたからだった。

断塵法師が素手で銃弾を受け止められるなら、火龍とあの二人の美女の三丁の高性能スナイパーライフルが同時に発射しても彼に通用しなかったのだから、趙三斤のたかが一丁の拳銃など、取り出したところで何の役にも立たないだろう。

そういうわけで。

趙三斤は先ほど断塵法師に奇襲をかけた時、わざとウエストに下げていた軍刀を使ったのだ。断塵法師に、それが彼の唯一の武器だと思わせるために。

そして今、趙三斤と断塵法...