章 277

その黄色い小さな薬は一見普通で、地味な見た目をしているが、中には大量の霊力が秘められていた。柳娇娇の腹の中に入るとすぐに溶け出し、内部の霊力は束縛を解かれ、禁制を打ち破り、一斉に溢れ出した。

これは趙三斤の予想を大きく上回るものだった。

実は。

柳娇娇の丹田は趙三斤の玄劲を吸収できるのに、あの黄色い薬丸は柳娇娇の奇病を治療できる。趙三斤はあの薬に霊力が込められていることに気づくべきだったのだが、そういう方向に考えることを避けていた。結局のところ、霊力を小さな薬丸に注入して長期保存するなど、決して容易なことではない。

これまで趙三斤の知る限り、それができる人物は祖父の趙登仙以外では、現在逃亡中の...