章 356

柳盈盈は孟亦凡と結婚したくなかったため、盾となる人物が必要だった。しかし、その盾があまりにも優秀であってはならない。もし柳浄天が本気だと思い込み、その盾となる人物を気に入って、逆に柳盈盈にその人物との結婚を強いるようなことになれば、柳盈盈は狼の巣から出たと思ったら今度は虎の口に入るようなもので、すべてが無駄になってしまう。

認めざるを得ないが、柳盈盈は賢かった。

孟家は金も権力もあり、柳家と言えば釣り合いのとれた家柄だ。柳盈盈が趙三斤を盾にして身代わりにすれば、孟亦凡の纏わりつきから逃れた後も、趙三斤は孤児で一銭の金もなく、権力もない。柳家とは釣り合いが取れず、たとえ柳盈盈が孟亦凡と結婚し...