章 365

双面仏の原産地はミャンマーだ。具体的にどんな達人が鍛造したのか、趙三斤は知らない。伝説によれば、本物の双面仏はミャンマー現地で「神僧」と称される一眉禅師が直々に開眼供養したものだという。表面的には普通の墨翡翠製品と変わらず、通常の太陽光の下では漆黒に見えるが、強い光を当てると色が少し変化し、半透明の濃い緑色になる。

しかし。

一般的な玉製品と違うのは、普通の光ではなく赤外線を照射すると、本物の双面仏の内部には一連の幻影が浮かび上がるという点だ。

いわゆる「幻影」が具体的にどのようなものかについて、外部の噂はさまざまだ。実際に見た人がいないため、ほとんどが根拠のない憶測に過ぎない。

絶世の美...