章 368

バカでもわかる話だが、15番のマッサージ師は黒豹にかなり手酷く弄ばれたようだ。

葉子珊は顔を赤らめ、息をするのも恐ろしいほど、うつむいたまま、こっそりと趙三斤の背中と後頭部に目をやった。突然、趙三斤は良い人なんだと思えてきた。彼女を無理強いすることもなく、しっかりと考える時間と気持ちを変える余裕を与えてくれたのだから。

ウォーミングアップ?

そう言われてはいたが、葉子珊にはわかっていた。趙三斤はただ彼女にもう一度よく考えさせているだけだと。このお金を、本当に稼ぐべきかどうかを。

趙三斤の好意は、葉子珊の心に染みた。

でも母親が病院の廊下で横になっていることを思うと、後の治療費はおろか、入院費す...