章 403

秦宛柔は趙三斤の側に付き添いながら、心の中では非常に緊張していた。彼女は一方では趙三斤に負けてほしいと思い、貌波邦にこの男をこっぴどく打ちのめしてほしいと願っていた。そうすれば彼女の胸の内の恨みも晴れるだろう。しかし同時に、彼女は貌波邦が手に持っている黒い革鞄から目を離さず、もし趙三斤が負けたら、田秋の罪証を手に入れられなくなるのではないかと心配していた。

そんな思いに駆られているうちに、あっという間に武道場の中央に到着した!

周囲では百人以上の生徒たちが、趙三斤と貌波邦を中心にして自然と円を描くように集まり、直径十数メートルほどの輪を作り、内側三重、外側三重と重なるように地面に座り込んだ...