章 449

胡主任の視線には悪意が満ちていた。赵三斤は確信していた。胡主任と秦宛柔は決して同じ側の人間ではない。だから、田秋の犯罪証拠が胡主任の手に渡ったということは、ただ一つのことを意味している。それは秦宛柔がトラブルに巻き込まれ、誰かの罠にはまったということだ。

「秦宛柔のバカ女め、警察官のくせに、普段の機転はどこへ消えちまったんだ」赵三斤は思わず心の中で悪態をついた。

心の中で文句を言いつつも、状況がはっきりするまでは軽々しく発言するわけにはいかない。余計な災難を招くだけだ。そこで赵三斤は眉をひそめ、書類に目を通すと、すぐさま知らぬ存ぜぬの演技に切り替え、困惑した表情で胡主任を見上げた。

「胡...