章 546

夜になると、月光が窓から差し込み、部屋の中を明るく照らしていた。少なくとも趙三斤は室内の家具の配置がはっきりと見えるほどだった。

布団に入ってまだほんの少ししか経っていないのに、趙三斤がどうして眠れるだろうか?

彼だけではなく、ベッドにいる柳盈盈も同じだった。それどころか、時間が経つにつれて、柳盈盈の可愛らしい顔には、何となく悩ましげな表情が浮かんでいた。

柳盈盈には分からなかった。なぜ趙三斤がこのタイミングで一人で困難な道を切り開こうとし、しかも最初から会社を設立するのか、その真意が。

趙三斤は清水村で七千万の財産を持ち、清水村どころか大屯鎮でも紛れもない大富豪だった。何もせずにただ毎...