章 588

やはり、趙三斤の予想通り、柳盈盈に続いて現れたのは、後ろに控える三、四人のスーツ姿の中年男性たちと、柳盈盈の左後方を歩く中年女性だった。

「どこに問題があるの?」柳盈盈は趙三斤を見るなり、直接本題に入った。

「前で濾過して、後ろで水を加える、これが無駄な工程じゃなくて何だというんだ?」趙三斤は前方の工程と後方の工程を指差し、柳盈盈と冗談を言う気は全くなかった。

「周薬師、これはどういうことですか?」柳盈盈は「柳氏漢方」のオーナーではあるが、製薬に関しては少ししか知識がなく、日頃から新薬の問題はすべて薬師に任せ、せいぜい審査役を演じる程度だった。

「これには何の問題もありませんよ」柳盈盈...