章 64

「善は急がば廻れ、仏を西へ送り届けるというように、趙三斤は沫沫を救った以上、白血病を完治させなければならない。今後の治療でさらに大量の玄気を消費するだろうが、一人の命を救えるのならそれだけの価値がある」

その後、銭学深は宝物でも見つけたかのように趙三斤を手放そうとせず、病院から帰らせまいと昔話に花を咲かせようとした。趙三斤は熱意に負け、仕方なく院長室についていくことにした。

李秋妍は本来、趙三斤の後をついて「骨を撫でる治療法」について質問したかったが、先ほどの趙三斤の態度を思い出すと、どうしても腹が立ち、鼻を鳴らして休暇を取り、怒ったまま病院を後にした。

林青青は長い間感傷的な気分に浸っ...