章 648

「私は……」林徳才は、いつも自分と同じように金に執着する妻が、今回に限って自分に反対する立場に立つとは思いもよらず、一瞬何を言えばいいのか分からなくなった。

確かにその通りだ。農村で小洋館を建てるのに、しかもかなり豪華なタイプとなると、二十万元という費用は完全に余分なものだった。林徳才がまだ村長である以上、土地代は基本的にかからない。

そんな大きな土地購入費用が節約できるうえ、あとは建物の材料費と、日雇い労働者への日当だけだ。林徳才は労働者に日払いで計算していたが、元々けち臭い彼は、労働者たちを間違いなく急き立てていただろう。

とにかく林徳才にとっては、節約できるものはすべて節約するとい...