章 72

林青青の目にはただ趙三斤しか映っておらず、松子の奇妙な表情にはまったく気づいていなかった。しばらくして、彼女は隣の松子に顔を向け、言った。「警察の方、今から病院に行きましょう」

今や階段には林青青と松子の二人だけが残されていた。松子はもはや遠慮する必要がなくなったのか、冷たく鼻を鳴らすと、眉間に浮かんでいたかすかな不気味な笑みが一気に顔全体に広がった。得意げに言った。「本気で俺がお前を病院に連れて行くと思ったのか?夢見るのもいい加減にしろ!」

「警察の方、あなた...どういう意味ですか?」林青青は一瞬固まり、松子と目を合わせた。その視線を交わした瞬間、彼女の心臓がドキンと鳴った。

松子の...