章 769

林正義に対して、趙三斤は最初から最後まで良い顔色を見せなかった。柳盈盈が少しでも面子を立てようと「林社長」と呼んだのに対し、趙三斤は彼を恐れることもなく、名前で呼ぶこともせず、「兄貴」と呼ぶだけでも十分面子を立てたつもりだった。

しかしその一方で、趙三斤は林正義に自分を「趙社長」と呼ぶよう要求した。この関係性は誰が見ても明らかだった。趙三斤は林正義より一枚上に立とうとしていたのだ。

「趙社長?」林正義は趙三斤を頭からつま先まで丁寧に眺め、口元に冷笑を浮かべながら、意に介さない様子で言った。「お前みたいな不良っぽい奴が『趙社長』なんて言葉に相応しいのか?しかも『寰宇集団』の社長だと?未成年を...