章 775

劉悦宇と李丹の後ろに続き、趙三斤は依然として詩雅を横抱きにしたまま寮の玄関をくぐった瞬間から、百パーセントの振り返り率を誇る注目の的となっていた。

想像するに、もし趙三斤のその体に染み付いた酒と肉の匂いさえなければ、きっと女子学生たちが彼に話しかけてきたことだろう。なにしろ外国語大学では、男子学生が女子寮に入るという前例がこれまで一度もなかったのだ。少なくとも彼女たちの学年では。

趙三斤の出現は、まさに外国語大学の歴史を塗り替える出来事と言えた。予想通り、女子寮での趙三斤の突然の登場は、明日には大学中に広まることは間違いないだろう。

そうなれば、趙三斤は外国語大学の伝説的人物になるわけだが……...