章 787

エアクッションに無事着地した二人に歓声が沸き起こり、屋上のバルコニーにいた李志玲たちもようやく大きく胸をなでおろした。

今の金で人命が決まる時代では、張さん一人の死ではそれほど大きな波紋を呼ばなかったかもしれないが、誰もが分かっていた。もし趙三斤までもが事故に巻き込まれていたら、その場にいた全員が逃れられず、特にこの件に関わった李正岩と王剛の二人は、直接刑務所行きになっていただろう。

急ぎ足で駆け下りてきた李志玲は、無事で、それどころか口元に思わず浮かべた微笑みを見せる趙三斤に、怒りのこもった一発を食らわせ、怒りと心配が入り混じった声で文句を言った。「無駄に強がって、命が惜しくないの?」

...