章 798

慕辰側の戦いはまだ続いていたが、一方的な展開に大きな波乱はなかった。特に慕辰が時折繰り出す回し蹴りは、直接日本人の一人の顎を捉え、血と共に数本の歯が飛び散った。

周囲の学生たちの歓声に包まれ、慕辰はまるで神々しい女神のようだった。タイトなワンピースに動きを制限されながらも、万人の中から敵の首級を取るような威風堂々とした気迫を放っていた。

これこそが武を修めた者が必ず持つべき気場であり、見物していた武術部の部員たちは思わず慕辰の足元にひれ伏して弟子入りしたい衝動に駆られていた。

武術部員たちの心の中では、慕辰は中華武術の継承者そのものであり、その実力はすでに極みに達していて、ほんの一手二手...