章 827

「私がこんなに信頼してるのに、どうして裏切るわけがあるって、そうだろう?」趙三斤は笑みを浮かべながら言った。彼は自信満々だった。三寸の舌先で秦宛柔を言いくるめられないはずがないと。

「何の用?」無用の訪問はしないものだ。趙三斤が秦宛柔の電話番号を控えてから今まで、これが初めての積極的な電話だった。もし何の用事もないと言うのなら、秦宛柔は絶対に信じないだろう。

趙三斤が荊北路の件について切り出そうとしたとき、秦宛柔が先回りして付け加えた。「他のことなら何でも聞くけど、あなたが今回全省指名手配されてる件だけは手伝えないからね!」

「全省指名手配?」趙三斤は眉を上げ、確認するように尋ねた。

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