章 849

「何か必要なものを用意しましょうか?」ユーリードは笑みを浮かべて尋ねた。趙三斤たち四人に対して、彼は何故か不思議な信頼感を抱いていた。

おそらく好きな人の関係者だから好意を持つという気持ちだろう。朗月はコンスタンティンの周到な布陣の中で、三人もの中核メンバーの命を奪い去った。結局捕まってしまったとはいえ、その成果はユーリードを驚嘆させるに十分だった。

これまでユーリードが雇った人材を見てみれば、一人も連れ去ることなく死神の鎌に容赦なく刈り取られるか、せいぜい一人連れ去って二人で道連れになるのが関の山だった。だが朗月だけは違った。三人の中核メンバーを始末しただけでなく、十数人の手下まで一緒に...