章 860

「もしこの豪華クルーズ船を簡単に表現するとしたら、移動する都城としか言いようがないな。驚くべきことに七層もの構造を持っているが、フロントの女性スタッフによると、実際に休憩施設として利用されているのは一階だけだという」

ルームキーを受け取り、フロントの女性の案内のもと、趙三斤たちはようやく落ち着くことができた。月萧が特別に手配したのか、それとも彼らの運がよかったのか、船のチケットで割り当てられた部屋は、上等客室の六つのベッドをまるごと彼らが占めることになった。

最高級の客室ではなくとも、この上等客室の内装は趙三斤たちの目を見張らせるには十分だった。何と言っても、ここは移動する大型カジノであり...