章 92

ばさりと。

赵三斤が布をめくり上げ、手近に放り投げた。

たちまち、布の下に隠されていた十株の巨大人参が、韦娴と姚千羽の目の前にありのままの姿を晒した。

午前中にネットで姚千羽とチャットしていた時、赵三斤はこれらの人参の真実性を証明するため、そのうちの一株だけを姚千羽に見せただけだった。それもパソコン越しだったが、それでも姚千羽は目を丸くして呆然とし、画面から飛び出して直接見たいとさえ思ったほどだ。

今や実際に目にしたのは、十株もの巨大人参が一緒に置かれている光景だった。頂点の枝葉から根の先端まで、どの株も二メートルほどもあり、ほとんど北側の壁に頭を、南側の壁に根を接するように、壁際全体を占めて...