章 979

マイバッハの助手席に座り、火龍が安定した運転で車を操り、龍隊の中核メンバーを連れて古美術街を離れていた。車内で、趙三斤は火龍を見て笑いながら言った。「言いたいことがあるなら、そのまま言えばいいだろう。もしもじもじしてるようなら、お前が本当に俺の兄弟かどうか疑いたくなるぞ」

心の底では、趙三斤は以前自分が火龍にどう接していたかに関わらず、今や彼を自分の兄弟だと思っていた。

「龍虎幇は江海市最大の組織で、千人以上の構成員がいる。今夜従えたのはほんの一部だけだ。そう考えると、まだ何百人も外にいるわけだから、龍虎幇が本気で再起を図れば、それほど難しくないかもしれない」

この問題について火龍は趙三...