章 987

皓月が天空に輝き、丘の頂上から夜空を見上げると、星々が煌めいて、まるで星の海に身を置いているかのようだった。清涼な海風に吹かれながら、丘の上で向かい合って立つ二人は、心地よさを感じていた。

趙三斤の言葉に黒衣の男は大笑いし、反論することなく、手に持つ長槍を軽く振り上げると、どこか寂しげな口調で言った。「お前という男は確かに悪くない。お前が死ななければならないのでなければ、本当に友達になりたかったよ!」

趙三斤は言葉を返さなかったが、実は彼もそう思っていた。黒衣の男は確かに趙三斤の命を奪いに来たのだが、人柄は悪くない。少なくとも、自分の思うままに生きるというその姿勢は、趙三斤が感心するところ...