章 1012

私たちはよく平和を愛する人々から「世界はひとつの地球村であり、私たちは皆親しい村人だ」という言葉を聞きます。

そう言われてはいますが、同じ母親から生まれた兄弟でさえ些細なことで争うというのに、同じ「村」の住人同士ならなおさらではないでしょうか。

そしてこの地球村においてアメリカが演じる役割は、間違いなく村長です。

現実の村で村長が誰かと言い争いになって袖をまくり上げて喧嘩を始めると、必ず機嫌取りが得意な輩が現れるものです。彼らは村長の尻について、「君、臣に死を命じれば、臣は…ちょっと考えてから返事します」といった大義名分めいた態度を取り、いつでも犬馬の労をとる準備をしています。

だから...