章 1018

仏教は「善には善の報い、悪には悪の報い」を説く。

楚鋭は仏教を信じてはいないが、この言葉には道理があると感じていた。もし彼が実際の行動で沈雲在を「感化」していなければ、この韓国娘の性格からして、彼が魅力的な男だと気づいて恋に落ちるような「良心」は持ち合わせておらず、今このように泣きながら彼に付き添うことを望むはずもなかった。

確かに、男が誇り高い女性が自分に屈服する姿を目の当たりにすると、その誇らしさは三日三晩語っても尽きないものだ。

楚鋭も今はそんな気持ちだったが、沈雲在をここから立ち去らせなければ大変なことになると理解していた。そこで心を鬼にして怒鳴った。「お前は体だけあって頭のない馬...