章 1052

オリンピック格闘大会の予選が始まる前、楚鋭はどう戦うかという計画をすでに立てていた。

この大会に参加している「選手たち」は楚鋭の目にはまったく映っていなかったが、彼は最も基本的な道理を理解していた。軍隊と刑務所は、どちらも虎が潜み龍が隠れる場所だということだ。なぜなら、この二つの場所から頭角を現す者は、誰もが一筋縄ではいかない人物だからだ。

特に男子刑務所においては、人材の宝庫と言える。子供を産める人材以外は、あらゆる業界の才能が揃っている。喧嘩や荒事を得意とする者など特に多く、そうでなければ世の中にこのような刑務所格闘大会など存在しないだろう。

だからこそ、楚鋭はこういった人々を軽視す...