章 1215

病室から出てきたこの五人のうち、楚鋭が知っているのは三人だけだった。凌星、田柯、そして花漫語の専属秘書である沙園屏だ。

残りの二人の女性について、楚鋭は会ったことがなかったが、推測はできた。この二人は凌星とは違う気骨の強さを全身から漂わせており、おそらく京華から柴紫煙に付けられた中南海のボディーガードだろう。

話しかけてきたのが、上官霊だった。

上官霊は病室から最初に出てくると、楚鋭に手を差し出した。「楚三太子、初めまして。私は上官霊、こちらは姉妹の許南燕です。私たちの仕事は柴紫煙を守ることです」

楚某は多くの場面で実は紳士であり、特に可愛い女の子が自分から小さな手を差し出してくる時はなお...