章 125

楚某人の肉体的な強さは確かに優れていて、花残雨に骨を折られることはなかったが、一蹴りで彼が血を吐くほどのダメージを与えられたということは、肩だけでなく内部にも傷を負っていたことの証だった。

楚鋭の上着を脱がせてみると、右肩に広がる大きな青あざを見た叶盈蘇の目には心配の色が濃く浮かんだ。古風な陶器の小瓶を開け、指先で清らかな香りを放つ軟膏をすくい取り、傷口に優しく塗りはじめた。

「ここは心臓から遠いから、大丈夫だよ」叶盈蘇の柔らかく滑らかな指先が肌の上を這うような感触に、楚鋭の心が揺らいだ。顔を向けて「今、俺がこれまで嘘をついていたことを責めたくなってる?」と尋ねた。

「なぜあなたを責めな...