章 1329

現代社会は、物欲が横溢する社会だ。

大学教育の普及に伴い、今や多くの若者が象牙の塔に入る機会を大切にしなくなった。自分の美貌を頼みにする女子学生たちは、往々にして金の前に膝を屈する。その楊菲菲もそのひとりで、たった三万元で初夜を韓放に「売り渡した」のだ。

この件は、勾軍師が六指兄の意向を受けて実行したものだ。当時、楊菲菲はクラスメートの忠告も顧みず、あっさりと「身売り代」を受け取った。

金に目がくらんだ女を金で片付けることに、勾軍師は何の後ろめたさも感じていなかった。だから大学生風の若者たちが何人か押し入り、短時間で警備員と口論になるのを見て、その中に楊菲菲の彼氏がいる...