章 1362

口達者の大狗は、あっという間に村の入り口での出来事を説明し終えた。

大狗の話を聞き終わっても、張拴柱が何も言わないうちに、楚鋏は先に苦笑した。「ふふ、まさか大土鱉のとこの次男坊がそこまで出世してるとはな。なかなかやるじゃないか、本当に立派なもんだ」

かつて楚鋏と張拴柱たちが隣村の不良たちと喧嘩した時、相手側にはこの馬小波もいて、彼が大土鱉の次男だということは知っていた。

ただ、その後彼が軍隊に入って姿を消してから約十年、故郷にそんな人物がいたことなどすっかり忘れていたのだが、今大狗から聞いて、突然青少年時代のことを思い出した。

人は成長して様々な経験を積むと、若かった頃を懐かしむものだ...