章 1379

前回の春分祭祀の儀式で、楚鋭が最も印象に残っていたのは、塔の下にいたマリナの他に、大祭司の胡耶奥だった。

しかし、当時楚某が阮霊姫を抱いて森へ消えた後、胡耶奥は彼を二度と見ることはなかった。そのため、予定されていた「かがり火の宴」も開かれなかった。

その後、柴紫煙、柴放肆の兄妹が相次いで2012を掌握するようになると、胡耶奥はすっかり楚鋭のことを忘れてしまっていた。

今夜、楚鋭が現れ、マリナが彼こそが真の羽蛇神だと叫ぶまで、胡耶奥はまるで馬鹿のように、口を大きく開けたまま、呆然と立ち尽くしていた。

……

夜風は、祭祀の儀式が始まった時よりも弱まっていたが、それでも楚某の衣服を揺らし、松...