章 1417

楚某人の酒量といえば、彼の機嫌が良ければ、千杯不醉とまでは言わないが、少なくとも数本の白酒を飲み干せる。

これは自慢ではなく、彼には本当にその実力があるのだ。

だが、古人も「借酒消愁愁更愁」と言ったように、今、柴紫烟が不治の病に冒されていることで悩み苦しむ楚鋭は、二本飲んで酔うどころか、一杯飲んだだけでもこうなってしまうだろう。

酒は人をより楽しくもするし、より憂鬱にもする。要は飲む者の心情次第だ。

疑いなく、楚鋭の今の心情は良くない。だからこそ酔いつぶれた後、十数時間も眠り続け、ようやくゆっくりと目を覚ましたのだ。

楚鋭は目を開け、今は普段着に着替えている南詔戯雪を見て、体を起こし...