章 1458

体から弾片を取り出すシーン、普通の人なら思うだけでも動悸がしそうだ。

ゼウス王が大柄で無精ひげを生やした男だったら、そこまで感じないかもしれない。だが彼女はあいにく外見が可愛らしい女の子なのだ。怪我の程度はさておき、あんな白く柔らかそうな肌から弾片を取り出すだけで、女性に優しい男たちなら胸が痛むだろう。

しかし実際は、麻酔なしの状態で弾片が取り出された時、ゼウス王は目尻一つ動かさなかった。まるで出血しているのが自分ではないかのように。

血のついた弾片やガーゼなどをクラ川に無造作に投げ捨てた後、楚銀環は長く息を吐き、手を叩きながら立ち上がった。「はい、終わりました。実はそれほど重傷ではない...