章 150

8月18日の午後2時、雲水グループ冀南支部ビルの社長室にて。

楚鋭の失踪が確認されてから、梁馨警部は当然詳細な調査を開始した。雲水グループ支部に来る際、前回二人の国際的な殺し屋を連れて柴紫煙に会いに来たことによる気まずさが多少あったものの、今はそんなことを気にしている場合ではなかった。柴紫煙は彼を最後に見た人物であり、周舒涵は最後に電話で話した人物だったからだ。

二人とも雲水グループ支部にいたため、梁馨は来ざるを得なかった。

デスクの後ろに座る柴紫煙と向かいのソファに座る周舒涵を見て、梁馨は心の中で思った。「あの男、美人のパートナーがいるだけでなく、美人社長や美人上司とも何か単純じゃない...