章 1538

「男なら誰でも、権力と美女を手に入れたいと憧れるものだ」という言葉があったよね?

「醒めて人を斬る剣を握り、酔っては美女の膝に寝る」とでも言うのか。

その言葉の本当の意味はここでは深く触れないが、とにかく男なら誰でも理解できる。権力と美女を同時に手に入れる地位への憧れだ。

だが現実の多くの女性も、「美女や美男子をもっと手に入れたい」という欲望は別として、人々を魅了する権力を持ちたいと思っている。柴紫烟もまさにそういう女だった。

花漫語が植物人間になってから、楚鐘の周りの女性たちの中で、彼女と「互角に渡り合える」者はいなくなった。たとえ周囲から見放されたとしても、柴紫烟は気にしないだろう。

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