章 1622

楚鍾の隣に座っていたのは、女性だった。

この女性はおそらく初めての飛行機体験だったのだろう。さもなければ、興奮のあまり一度も目を閉じることなく、ずっとカメラで遊んでいたりはしないはずだ。

長時間のフライトで隣に女性が座るというのは、通常なら嬉しいことなのだが、この女性は……祖国に申し訳ないような容姿の女性だった(もし彼女が国を傾けるような美貌の持ち主であれば、楚某氏も眠る気など起きなかっただろう)。

この女性客はちょうどカメラに収めた写真を見返していたところ、突然楚鍾にカメラを奪われた。しかも客室乗務員が目の前にいる状況で。当然びっくりするはずだ。

「しっ!」

しかし、女性が何か反応する前に、...