章 1647

臭いだけなら、楚鉦はまだ我慢できるかもしれなかった。

しかし、柴紫烟の部屋から漂ってくる匂いは、単なる生臭さではなかった。そこには「体臭」を含む複数の匂いが混ざり合っていたのだ。

それらが完全に混ざり合うと、異常なほど不快な臭いとなっていた。

世の中には奇妙なものが何でもあるものだし、こんな複雑な臭いがするからといって、特別驚くべきことでもないだろう。

だが、いつも身だしなみに気を使っている柴紫烟の住む場所からこのような臭いが漂い、それでいて彼女が「何の問題もなく」そこに住んでいるというのなら、それはあまりにも異様なことだった。

そのため、楚鉦はこの顔に迫る生臭い匂いを嗅いだ瞬間、足を止め、本...