章 1674

井辺次郎の自信

井辺次郎は自分の身体のある機能について、常々絶大な自信を持っていた。

彼より一つ年上の恵子にしても、彼と知り合う前はその道のプロとして名を馳せ、並の男などまったく眼中になかったほどだ。

だが恵子は井辺次郎と実質的な関係を持った後、もうあの「商売」に戻ろうとはしなかった。彼女が最も渇望していたものを、彼が与えることができたからだ。

毎回、表面は優しくとも実は野性的な恵子さんは、井辺次郎から最高の悦びを得ていた。

今回も例外ではなかった。

ただ、ただ今回の恵子はなぜ絶頂を迎える時に「ピピッ」という嬌声を上げたのだろうか?

なぜなのだ!?

井辺次郎には理解できず、...